飛騨・渋草焼窯元にて1
[ 2017-09-25 15:39 ]
日本民藝夏期学校二日目はモノづくりの現場を見学しました。
二日目の集合場所である日下部民芸館から出発して途中、高山のシンボル・乗鞍岳を車中から眺めながら到着したのが
渋草焼・窯元 芳国舎さんの工房でした。
渋草焼は江戸時代、幕府直轄の天領であった高山の渋草の地に半官半民の陶磁器製造所として1841年に誕生。
なぜ渋草に開窯されたかというと、この地から良質な原料である「渋草陶石」が発見されたからといいます。
開窯するにあたって尾張瀬戸や加賀久谷といった本場から職人を招き飛騨九谷、飛騨赤絵と呼ばれる陶器を産み出しました。
九谷、有田、京、瀬戸、美濃に学び明治時代にはパリ万博に出展するなど内外に活躍。
製品の特長として高温、長時間焼成と独自の釉薬・絵具を使うことにより丈夫で独自の美しさを持つ陶磁器です。
また、美しい白肌を生かした手描きによる絵付けはその造形と共に渋草調と呼ばれその技術は代々受け継がれてきました。
今回はこの絵付けの過程を見学することが出来とても興味深く拝見させて頂きました。
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