時代を映す言葉
[ 2017-12-03 19:41 ]
今日はとても心地よいお日柄の尾張より、美卯オーナーです。今年の流行語大賞が決まりましたね。
忖度にインスタ映えと、まずまず皆さん納得の受賞だったようです。
来年はどんな言葉たちがエントリーされるのか、一年間の世相を表すだけにできるだけ明るいものであればなぁ~と願っています。
さて私も今年一年様々な言葉に出会い、泣き笑いがありましたが、来年を考えるにあたって重要なキーワードにもなる言葉にこのところ立て続けに出会ったので備忘録として書いておこうと思います。
『バックキャスト思考』
その意味は「未来がどうなっているか想像し、そこから今に立ち戻って課題設定や問題解決を考える」というもので、様々な制約をポジティブに捉えられるようになるといいます。つまり、未来と現在の間に何を成すべきかを前向きに考えることと言ったらよいでしょうか。
『転源自在』
「物事を解決する要因は全て自分の中に存在する」という意味ですが、この言葉自体は聴いたことがあってもこれほど深い意味だとは無学な自分は知らずちょっと恐縮(^_^;)
上手くいかないのは世の中や他人のせいについしがちですが、そんな“転源他在”では問題が決して解決しないことは私のような年齢になると実体験を伴って理解ができるます。、、、亀の甲より年の功ですね(^_^;)
(ただ、それにしてもてんげんじざい→変換→天現寺財、、、ってパソコンの言語ソフトも勉強不足ですね~\(◎o◎)/!)
この二つは先日参加した勉強会で知りました。今年もボツボツ色々な分野の勉強会、討論会の末席をけがさせて頂きましたが、自分の専門や興味ある分野に限らず色々な方面の情報を収集して知ることがとても大切だと改めて実感しています。
最後にもう一つ気になる今年のワードとして「自由からの逃走」があります。
さる報道記事でこの言葉を目にした時、はじめは意味が全くわからずに???でした。
“自由”から逃げるってどうゆうこと?
自分の中では“自由”は非常にポジティブな意味であり、当然の権利であり利益をもたらすものと考えていたので、なぜそれから逃げる必要があるの?っと。そこで調べてみました。
『自由からの逃走』は1941年に発表されたE.フロムによる主にドイツのナチズムついての研究書の題名でした。
当時のドイツの人々がなぜナチズムを支持していたのかについて書かれているそうです。
フロムによれば近代人は中世封建社会から解放され自由を手に入れたが、その自由を得たことによって、孤独感や無力感にさらされることになった。これに耐え切れない人々は「個人的自己からのがれること、自分自身を失うこと、いいかえれば、自由の重荷から逃れること」を望み、そしてそこから「権威主義的パーソナリティ」が形成されると。
本書を読んでいないし、難解ですが、要は自由に伴う責任や義務から逃げたくなる個人が少なくないという事でしょうか?
確かに自ら情報を集め考え人生や社会を選択していくことは確かに大変、だれか、何か力強い存在にに頼ってつい楽をしたくなるのが人情かもしれません。
でも、先人が苦労して獲得してきた個人の自由を簡単に手放していいものでしょうか?
ちょっと民主主義の根幹に関るような難しい言葉に出会ってしまったようです(^_^;)
さて、2018年はどんな言葉がこの世界でクローズアップされるのでしょうか?
来年こそは穏やかで平和であることを心より願って―。
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