大河ドラマ『いだてん』
[ 2019-02-14 17:56 ]
寒い寒いと言いながら本日は今年の桜の開花予想第2報が発表されました。確実に春への歩みが進んでいます。また今日はバレンタインデー!あまり関係がなくとも心が弾む美卯オーナーです☺
さて、今年のNHK大河ドラマは大河らしくないとの評判からかちょっと視聴率が苦戦しているようですね。
私も今年はあまり興味が湧かないので見ないでおこうかと思っていたのですが、嘉納治五郎がメインキャストということで見始めたところ・・・面白い!ではありませんか。
嘉納治五郎役の役所広司さんの好演もあって毎回楽しませて頂いてます。
その嘉納治五郎さんといえば、彼は民藝の父である柳宗悦先生の実の叔父さん(母の実弟)なのです。
常々軍人であり貴族議員であった父を持つ柳宗悦がなぜにあれだけ視野が広く自由闊達であったかを考えるにとても不思議だったのですが、身近な親族に嘉納治五郎がいたという事で納得しました。
とはいえ、私自身このドラマを見るまで嘉納治五郎は日本の柔道の創始者であることぐらいの知識しかありませんでした。
彼が明治期に近代日本社会の様々な文化的枠組みを作るためにどれほど重要な役割を果たしたか知って心底驚き、自分の無知がかなり恥ずかしい。
東洋で初めてのIOC委員になり日本初のオリンピック参加から幻の東京オリンピックまで、道なき道を作り上げるパワーに圧倒されっぱなし。
こんな叔父さんの活躍を間近に見て甥が影響を受けないわけがない。柳先生の人生の軌跡と驚くほど共通性を感じます。
実際に嘉納治五郎が千葉県我孫子市に別荘を持つと柳一家は我孫子市に自宅を構え、そこがまた白樺派の活動の拠点になったことはとても知られています。
大河『いだてん』の中でエピソードとして語られましたが、嘉納が借金までして自費で多数の清国からの中国人留学生を招き教育した姿と、後世柳先生が朝鮮人へ向けた眼差しに通底するものを感じます。この中国人留学生からは後に中国で文学革命の旗手となった魯迅などを輩出しています。(凄いな~(@_@))
これからしばらく主人公と共に大活躍の嘉納治五郎先生の姿が見られる『いだてん』!!!
日曜日の夜を愉しく過ごせそうです。
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