中村 哲先生
[ 2020-12-04 14:41 ]
コロナの第三波への警戒のためか今日は地元商店街も人通りが少ない様子、美卯オーナーです。今日はアフガニスタンの地で長年医療支援、用水路建設(灌漑事業)を主導された中村哲医師の一周忌です。
アフガニスタン東部ジャララバードにて、車で移動中に何者かに銃撃を受け亡くなられました。
そのニュースを聴いた時の衝撃は忘れられません。
先生は医療では対症療法に過ぎず、より多くのアフガニスタンの人々を根本的に救う方法を模索。
永年の戦争で荒廃し砂漠化した国土を復興させ命を護るために「水こそが命を救う」と、門外漢であった灌漑事業に地元の有志と共に取り組まれ、総延長25kmを超える用水路が完成、約10万人の農民が暮らしていける基盤を作るなど活躍される中での悲劇でした。
現代の真の英雄とは誰かと聴かれるならば、中村哲先生が真っ先に挙げられるのではないでしょうか?
亡くなる前年頃にこの地方でも中村先生の講演会が催されましたが、その時は都合が合わず聴きに行けなかったのが今とても残念です。
そして今年・2020年はアフガニスタンに限らず世界中がコロナ禍という未曽有の危機の中にあります。
先が見通せない中ですが、道なき道を切り開かれ堅い意思を持って根気強く歩まれた先生の姿を想うとき、希望とも勇気ともいうような明かりが心に灯ります。
桃栗三年柿八年
[ 2020-12-02 16:46 ]
師走の風の冷たさが身に沁みます、美卯オーナーです。今年はコロナのお陰でほとんどこれといった行動ができないまま一年が暮れようとしています。
早かったのか長かったのか自分にとっては後年振り返るとどんな年として認識するのだろうか、
少しでもポジティブな振り返りができると良いのですが?
さて我が家には柚子の若木の鉢植えがあります。
実家にあった柚子が痛んだのでコンポストに放り込んで土をかぶせて置いたらたった一つだけ芽吹いたので大切に育てています。
もうかれこれ7年ほどなのでそろそろ花でも咲かないかと検索したらこんな諺が・・・。
「桃栗三年柿八年、梅はすいすい十三年、柚子の大馬鹿十八年、林檎にこにこ二十五年、銀杏のきちがい三十年、女房の不作は六十年、亭主の不作はこれまた一生」
これにはいろいろなバージョンがあるそうなんですが、柚子がそんなに収穫までかかるのかとちょっと( ゚Д゚)
でも地域差とかもあるので実際はもっと早く収穫できるとの事なのでもうちょっと気長に待とうと思います。
何事も果物を収穫できるようになるまでのように簡単にはいかない、時間と努力と天の差配によって成るのだとこのことわざは教えてくれているのでしょう。
今年は長い冬になりそうですが、この困難な時を果樹がじっくり育つように忍耐強く過ごしていけたらと思います。
ただそれにしても、、、「女房の~」からの下りには思わず爆笑してしまいましたW。
先人のユーモアにはかないまへんなぁ☺
歴史ドラマがもっと面白くなる本
[ 2020-11-01 00:30 ]
深まりゆく秋の夜長に読書は如何でしょうか?美卯オーナーです。今一番お勧めしたい一冊は 磯田道史著『日本史の探偵帳』。
どんな歴史の解説書よりわかりやすく日本史と現代日本社会構造のルーツを解き明かしてくれます。
今まで戦国時代や江戸時代の歴史ドキュメンタリーやドラマを見ていても背景が不明で、結果なぜそういう結末になるかという理由も不明、無理矢理そういうものだという根拠のない理解でおわらせて腑に落ちないことも多々ありました。
この本でまず衝撃だったのは現代に続く日本型組織のルーツが私の住む濃尾平野の武士たちから生まれたということ。
戦国時代に詳しい方はご存じのように、乱世を終わらせた信長、秀吉、家康は濃尾平野で生まれ育まれています。
ということは・・・「江戸時代は濃尾平野で創られた」(作者談)!!!。
かの司馬遼太郎先生もそこに注目され次の著作として『濃尾参州記』を構想されていたそうですが、未完のまま急逝されたのは尾張人としてはあまりにも残念至極。
江戸時代を形づくり、その後のご維新、明治大正昭和から現代まで日本型組織の基本としての「濃尾システム」の存在に尾張出身としては思わず釘付けになりました。
また、なぜ明治維新が地方の下級武士たちによって成し遂げられたかの社会組織的要因や、戦前エリートの劣化から終戦に至る流れもなるほどと目から鱗が落ちるほど読み応え十分でした。
これらは磯田先生が各地の数多ある古文書を長年ご自身で読んでここまで研究されたもので、根拠としてのデーターの質と量が半端ありません。この古文書を元とした地道な研究は日本史のリアルを知らしめ、また現代社会を読み説く大切なヒントとなりえると感じました。
まぁ難しいことはさておき、この本のおかげで私がこれから時代劇を見る楽しみが倍増したことだけは間違いありません☺
美しい時空にて
[ 2020-10-01 17:29 ]
10月朔日、今日は中秋の名月がみられるようですね。美卯オーナーです。振り返れば9月はブログの掲載がない、、、(;'∀')もっと更新できるよう頑張ります?
コロナ禍ということで自粛が続いておりますが、市内の織部亭さんで開催されていた
『same old same old 伊藤沙織展』へ最終日になんとか見に行くことができました。
展示は織部亭の広い空間に天地が逆さまになったような不思議な花畑のインスタレーションとガラスを題材にした写真作品群があり、銅版画を学ばれてきたという作家の写真家とは異なる新鮮な表現に魅了されます。
最終日ということで作者のクロージングトークがあり伊藤先生をはじめ若手作家の皆さん、アートに関わる多様な方々のご意見を聴かせて頂きました。普段は触れる機会が少ない現代アートの現在に興味津々。
織部亭オーナーの大島誠二氏の巧みなリードで作品背景やら作家ご自身の作品への思いや向き合い方などが鋭い引き出しの妙で明らかになっていく様はスリリングでとてもエキサイティング。同時に大島さんの若手作家さんへの温かなエールと芸術への思いが満ちあふれた素敵な時間を過ごさせて頂きました。
美卯も大島さんには遠く及ばないにしても、美卯という空間を使って若手の方々のお手伝いができたらとこれからの指針に向けた深い学びの機会となりました。
織部亭の大島オーナー、何と松本市ご出身という伊藤沙織先生、参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。
(最後には飛び入りで素敵なピアノと歌のセッションも♡♡♡感動!)
これからも折々に学ばせて頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。
続けること、繋げること。
[ 2020-08-07 16:28 ]
本日暦の上では立秋ですが、熱波襲来これからが暑さの盛りのようですね。皆様コロナ予防に熱中症対策とどうぞご自愛ください、美卯オーナーです。
とうとう再び愛知県では緊急事態宣言が発出されました。
前回の時はしばらく店舗を休業させて頂きましたが、今回は営業時間の時短を続けながらお盆休みを挟んで営業を続ける予定です。
未知のウィルスとのファーストコンタクトだった前回よりは少しは付き合い方がわかったきたようなので何とか予防対策をした上で継続していきます。
今年の夏は我が地元一宮市でも多くの行事が中止に。
それでも来年以降へ祭りを繋いでいこうというという動きがみられ、とても勇気づけられます。
写真の七夕飾りや風鈴の飾りつけなど見るだけで心癒されました。
まだまだ困難な時局が続くでしょうが諦めず続けること、今出来ることをコツコツ積み上げて将来未来へ繋げていけたらと思います。
これからも日日のクラフト美卯をどうぞご愛顧下さい。
仏様のご縁でしょうか
[ 2020-07-30 19:17 ]
7月も終わろうとしているのにまだ梅雨明けならず、美卯オーナーです。写真のこのピッチャーはオーナーお気に入りの一品。
小鹿田焼の名工・柳瀬朝夫さんが作陶されたものと伺っています。
フォルムが良く、また打掛けのかかり具合に惹かれて大切にしてきました。
ですが、あるお客様もずっと心に留め置かれていて先日お買い上げ頂きました。
別れは寂しいのですが、良い方に貰われて行って安心したところ、
同じ日に柳瀬朝夫さんの訃報を知りました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
これも仏様のご縁だったのでしょうか、お求め下さったのはあるお寺のご住職様なのでした。
レンタルルーム再開
[ 2020-07-18 15:07 ]
しとしとじめじめと梅雨空が続きますが、今週に入り蝉の初鳴きも聴かれ本格的な夏も間近のようですね、美卯オーナーです。
つい先日、コロナ禍以降初めて美卯のレンタルルームを試験的にですが再開しました。
3蜜にならぬよう検討を重ねた結果、南側と西側2か所に窓のある換気の容易な6帖間
に人数を4名様までと限定して使っていただこうと思います。
今回は書道教室を開催して頂きました。
久方ぶりに聴く明るく楽しい講師の先生と受講生の活気に満ちたやり取りに心和むひと時となりました。
美卯ではレンタルルームをご使用になられたい教室講師の方を募集中です。
お気軽にご相談下さい。
おかげさまで移転一周年でした
[ 2020-07-15 20:49 ]
皆様いかがお過ごしでしょうか、美卯オーナーです。この度の豪雨にて被災された地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
7月14日は美卯の現店舗移転一周年でした。
今年は豪雨災害に新型コロナ禍とあって、正直なところすっかり記念日を失念しておりました。
FBへの友人の投稿で思い出したというほどで・・・(;'∀')
しかも、美卯のFBでも掲載しましたが、14日はさほどの雨が降ったわけでもないのに店舗に雨漏りが・・・。
工事業者を待ちながらこれ以上濡れないようお品を移動させたりしてばたばたの一日。
まさか一年後をこんな形で迎えるとは思いませんでした。
でも多事多難でありながらそれでも無事一年間続けてこられたのはお客様はじめいつも助け応援下さっている諸先輩知人友人の皆様のお陰と心より感謝申し上げます。
まだまだ明確な将来、未来への指針は見出すことが難しい状況ですが、皆様と共に明るい社会を築いていけるよう、心身ともに健やかに精進して参ります。
2年目の真清田美卯をまた御贔屓によろしくお願いいたします(拝)
コロナの時代と住まい
[ 2020-05-23 18:34 ]
長らくお休みを頂いておりました、ステイホームが意外に大変だと思った美卯オーナーです。大多数の地球人がそうだと思うのですが、21世紀に感染症で世界が止まるなんてだれが想像したでしょうか?
思い返せば昨年の12月末頃にネットニュースで中国・武漢で謎の肺炎が発生していると流れました。
1月にはかの地で流行が報じられでも、春節の旅行者はどっと来日。続く武漢封鎖、そして欧米でのロックダウンと瞬く間に世界中に新型コロナは拡大を続け、日本でも。日本人の勤勉さと潔癖のおかげでしょうか今流行はひとまずやり過ごせそうと胸をなでおろしています。
しかし学者によっては安全なワクチンの開発まで2~3年はコロナ対策で今までの日常は戻ってこないともいいます。
次の流行に備えるようにと盛んに報道されていますね。
今回は住まいに関わるものとしてステイホームしながら日々考えていたことを少しまとめたいと思います。
まず、日本ではロックダウンしないでなぜここまで感染をセーブできたかを考えると、手洗いの励行がやはり一番だったと思います。
それに加えて土足で内(家)に上がらないという日本独特の住まい方が大きかったとか。
日本の住宅は高温多湿の中で快適に住まうために床を作り段差があって履物を脱ぎ家に上がるので外部の汚れから室内を遮断することが容易です。
靴の裏は実は私たちが思っている以上に汚染されていると。そりゃ~地球には重力があるので汚れは床に集まりますものね(;'∀')
東北の大震災の時に避難所でインフルエンザの流行があったのですが、靴の裏に付着した菌によって室内が汚染されて流行したというデータもあるそうです。ですから避難所の入り口で靴を脱ぐか靴の裏を消毒しないといけないとか。この情報は今回のコロナ騒ぎの中で初めて知りました。件の客船の調査でも新型コロナウィルスは床、特にトイレの床から検出されたそうです。(排泄物にも菌が含まれるため)
であれば、欧米型の生活である船内ではみな靴裏にウィルスを付けて動き回ったことになりますよね~( ゚Д゚)
なので最近潔癖な欧米人は家の外で靴を脱ぐようになったといいます。
このように住まい方にも大きな変容をもたらすであろう今回の伝染病は住宅の動線をも変えるのではないかと言われています。
例えばウィルスは目に見えませんから体のどこにつけて帰宅するかわかりません。家の中で汚染を広げる前に全身を防疫するには全ての衣類を脱いで全身洗浄⁉するためにシャワーかお風呂に入るのが最も有効というわけで、家の中でのお風呂の位置は玄関を入ってすぐにとなるかもしれません。
また、これからはオンラインでの在宅勤務が考えられるため、ネット環境の充実と執務するための空間が必要になります。今まで自宅に自分専用のスペースを持っていなかったお父さん(お母さん)にはうれしい変化かもしれませんね。
変化を恐れるのではなく前向きに受け入れ、時には楽しみながらこのコロナの時代を生き抜いていけたらと望みます。
静かに
[ 2020-04-04 15:52 ]
吹く風は春なのになぜかよそよそしくも感じます、美卯オーナーです。美卯のある一宮市では新型コロナウィルスの影響で毎年4月3日に催しされてきた真清田神社の大切な神事である桃花祭も規模を縮小され、寂しいお祭りとなりました。
せっかく咲いた桜も見る人が少なくて異様に静かな時間が流れていきます。
当地では名古屋からJR快速で10分にもかかわらずコロナの流行は今のところ帰国者とか他のクラスターからの二次感染に留まり、横へ感染が拡がっているようにはみえません。(相変わらず検査数が限られているようなので実際のところはわかりませんけれど(;'∀'))
嵐の前の静けさでないことを祈るのみ。来週からは市内の小中学校は再開の予定です。
おかげさまで何とか今週も土日限定ですが店を開けることができました。ありがとうございます。
先週より咲いていた桜ですが今日の午後からちらちらと舞い散り始めました。名残惜しいですが季節は新緑へ移りつつあるようです。
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