日日のクラフト MIU 美卯 松本民芸家具・世界の民芸・雑貨
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ギャラリー&インテリア 美卯 〜つれづれに〜

豊川稲荷へ

[ 2019-03-02 15:48 ]

気が付けば弥生三月卒業式のシーズンですね、美卯オーナーです。

先日はじめて豊川稲荷へお詣りに行ってきました。
我が地元名鉄一宮駅始発、終点豊川稲荷駅という県内移動に拘わらず名古屋東京間程の時間はかかるものの乗り換えなし、電車1本の大変楽ちんな小旅行です。

なぜか終着駅に縁のある旅をすることが多いのですが、終着駅には独特の趣があるような気がします。


さて駅前から豊川稲荷までは徒歩10分弱、その間にも可愛いおキツネさんがそこここで歓迎してくれます☺

本殿へお詣りして、お稲荷様だけに商売繁盛を祈願。
思っていた以上に厳かで立派な雰囲気でここまで遠出して来た甲斐がありました。
(ここでひいたおみくじは今年3回目だったのは内緒です(^^ゞ)


やはり神域は心を正して頂けるようですね。
大願成就してお礼に詣でることが出来るよう頑張らないと―。


そして、、、もちろん!!!いなり寿司もたらふく食べましたとさ―(笑)

卓上機織り機

[ 2019-02-25 22:57 ]

まだ2月というに、すっかり暖かくなった尾張一宮より、美卯オーナーです。

最近初めて卓上の手織り機に挑戦しています。
糸は地元の木玉毛織株式会社で紡がれているガラ紡と呼ばれている綿糸です。

糸も織り機もお初のため悪戦苦闘、工夫を重ねながら織り進めていて、難しいからこそ出てくる知恵やアイデアがあることを日々織りながら人生のエッセンスようなものまで学んでいます☺

なんとか素敵なサマーストールがちゃんと織りあげられますように祈りをこめて―(^^ゞ

大河ドラマ『いだてん』

[ 2019-02-14 17:56 ]

寒い寒いと言いながら本日は今年の桜の開花予想第2報が発表されました。
確実に春への歩みが進んでいます。また今日はバレンタインデー!あまり関係がなくとも心が弾む美卯オーナーです☺


さて、今年のNHK大河ドラマは大河らしくないとの評判からかちょっと視聴率が苦戦しているようですね。
私も今年はあまり興味が湧かないので見ないでおこうかと思っていたのですが、嘉納治五郎がメインキャストということで見始めたところ・・・面白い!ではありませんか。
嘉納治五郎役の役所広司さんの好演もあって毎回楽しませて頂いてます。

その嘉納治五郎さんといえば、彼は民藝の父である柳宗悦先生の実の叔父さん(母の実弟)なのです。
常々軍人であり貴族議員であった父を持つ柳宗悦がなぜにあれだけ視野が広く自由闊達であったかを考えるにとても不思議だったのですが、身近な親族に嘉納治五郎がいたという事で納得しました。

とはいえ、私自身このドラマを見るまで嘉納治五郎は日本の柔道の創始者であることぐらいの知識しかありませんでした。
彼が明治期に近代日本社会の様々な文化的枠組みを作るためにどれほど重要な役割を果たしたか知って心底驚き、自分の無知がかなり恥ずかしい。

東洋で初めてのIOC委員になり日本初のオリンピック参加から幻の東京オリンピックまで、道なき道を作り上げるパワーに圧倒されっぱなし。
こんな叔父さんの活躍を間近に見て甥が影響を受けないわけがない。柳先生の人生の軌跡と驚くほど共通性を感じます。
実際に嘉納治五郎が千葉県我孫子市に別荘を持つと柳一家は我孫子市に自宅を構え、そこがまた白樺派の活動の拠点になったことはとても知られています。

大河『いだてん』の中でエピソードとして語られましたが、嘉納が借金までして自費で多数の清国からの中国人留学生を招き教育した姿と、後世柳先生が朝鮮人へ向けた眼差しに通底するものを感じます。この中国人留学生からは後に中国で文学革命の旗手となった魯迅などを輩出しています。(凄いな~(@_@))

これからしばらく主人公と共に大活躍の嘉納治五郎先生の姿が見られる『いだてん』!!!
日曜日の夜を愉しく過ごせそうです。

(添付あり)undelivered mail returned to sender

[ 2019-02-07 13:03 ]

真冬とは思えない暖かな今日ですね、美卯オーナーです。
今年は恒例の国府宮はだか祭の開催が2月17日と早いのですが、旧暦から開催日が決められているそうです。
開催日が早い年は春が早いと聴かされていますが、どうやら今年もその通り春の到来は間近なようですね。
花粉症の方々にはちょっと哀しいお知らせです・・・^^;

国府宮神社の神事であるこの祭りの主役である神男は毎年くじで一名選ばれます。
大勢の男性が激しくもみ合う中に飛び込んでいく神男は大変危険な役割なのですが毎年名乗りを上げる知人がいます。
残念ながら今年も当たりを引き当てられなかったそうですが来年こそはと満を持すとか―。

(写真:晩白柚 幸運を呼ぶ黄色☺)

さて、最近時々送った覚えのないメールがこのブログのタイトルと同じ(一部大文字)表記で戻ってきます(-_-;)
先ほどプロバイダーに問い合わせをしたところ、担当の方から私の知らない?何者かが私のメールアドレスを騙って第三者に添付つきの怪しいメールを送りつけているようです。
どんな添付内容なのか気になりますが、担当者からは開かずに廃棄を指導されました。
我がメールアドレスが簡単にコピーされて悪用されているかもしれません。
簡単な解決方法はメールアドレスの変更ですが業務上、長年使ってきたアドレスだけに変更するも大変で、、、。

今できるこれといった対応策はないとのことで、便利さとは裏腹のネットの怖さを改めて知らされました。

コミュニティバスでー

[ 2019-01-31 16:38 ]

つい、先日年が明けたと思ったら、もう今日で1月が終わっちゃいますね(^^ゞ、美卯オーナーです。

今年は初詣に三重県鈴鹿市にある椿大社神社へ。
私は基本公共交通機関を使って移動するので今回はJRとバスを利用しました。
自家用車での移動をデジタルとするなら全くのアナログ旅で時刻表のアプリを使いつつも、地方に行くほどアプリは対応していない路線もあったりで、予想外の展開があったり少々冒険だったりします。

今回はお詣りの帰路に利用する三重交通路線バスまでかなり時間があり、どうしようかとバス停で迷っていたらふと目に留まったのが鈴鹿市のコミュニティバスのバス停。

路線図を確認するとJRや近鉄の駅に接続し、料金も安かったのでちょっと面白そうだし、すぐバスがやって来たこともあって乗ってみました。

トコトコと細かく刻むようにバス停を停車しながら観光地ではない日常を運行するコミュニティバスからこのバスに乗らなければ一生見ることはなかっただろう知らない街の風景を楽しみました。

ただ、計画性のない行きあたりの旅は時々「はまったなぁ~」という経験もしばしば、乗り換えのJR加佐登駅までは楽々快適でしたが、駅に着いたらそこは田舎の無人駅!?やっちまった感満載。ここで関西線名古屋方面のぼりが来るまで一月の寒風の中に小一時間ほど吹かれて立ち尽くすことになりました(-_-;)

それでもぼ~っと、自分を空にして過ごす時間はまた日頃あくせくしているだけに贅沢な時だったような気がします。
知らない街の知らない駅で孤独を愉しむもまた旅の醍醐味に違いないのだから~☺

 

左義長(どんど焼)

[ 2019-01-16 00:05 ]



1月15日小正月。
地元・真清田神社のどんど焼へ正月飾りを持って行ってきました。
持って行った飾りやお札などを納めると神社に飾られていたお餅を切り分けた
小袋を授けて頂けます。
そのお餅を竿の先に付けた鉄篭にいれて焼いて食べて無病息災願います。

大勢の人が次から次に水ならぬ炎に向かって竿を垂らす姿は釣りのようであってそうであらずでなかなかユニークな風景だな―と毎年思います。

自分も餅焼きに挑戦してみましたが、火力が強くアッという間に真っ黒焦げに^^;

今年はさほど寒くもなくお天気もまあまあで穏やかで朗らかな時間が流れていました。

これでお正月の行事も済み、本格的に2019年の日常がはじまりますね。

 

 

2019年もよろしくお願いいたします

[ 2019-01-14 16:22 ]



はやくも新年になってから半月近くになりました。
ご挨拶遅れました、美卯オーナーです。

今年も元日に真清田神社へ初詣に。
本年は美卯にとっても大きな展開を予定しております。
正式に公表出来るまで、今しばらくお待ちください。

ギャラリー&インテリア美卯をよろしくお願い致します。

倉敷で宿をお探しならー

[ 2018-12-09 17:04 ]

寒くなりましたね―。
数日前から比べると10℃以上もの気温の急降下に“こたつ猫”になりたい美卯オーナーです。

さて、今日ご紹介したいのは築100年の古民家を改装して作られた「滔々 倉敷町家の宿」。
倉敷の大原美術館すぐ南側にあって、歴史美観地区に隣接しているので観光にとても便利です。


こちらは倉敷で30余年にわたって多くの方々に愛された「クラフト&ギャラリー幹」さんから引き継がれた建物をギャラリーと宿泊施設として新たに今年、平成30年6月から開業されました。

改装にあたって「宿で過ごす時間が、快適で心からくつろぐことのできるものとなることを願い、豪奢ではないが良質であること、人の意図や配慮が感じられること、年月を重ねるごとに趣をましていく素材を用いることをコンセプトに、細部にまでこだわり仕上げていきました。」とのことで、木の香りを感じながら心地よく過ごせそうな古民家です。

置かれている道具や調度品もこだわりの手仕事によるモノで、宿で使ってみて気に入ったらギャラリー滔々で購入もできるそうです。


一日一組限定。宿泊人数は2名~5名。素泊まり。食事は、界隈にある郷土料理や地酒をたのしめる場所をご案内とのこと。
キッチンと調理器具、レンジ、食器が備え付けられているので、街で購入した民芸品を早速使って宿で仲間と楽しく旅を満喫できそうです。

滔々のマネージャーである、ファースト 理恵さんにこのお宿とギャラリーを案内して頂きましたが、ここには泊まるというより住んでみたくなるほど心地よい空気が流れていました。

もし友人たちと連れ立って倉敷を再訪するなら絶対泊まってみたい古民家の宿です☺

詳しくは↓

https://toutou-kurashiki.jp/stay1/

 

路線バスで行く「起街道プチ漫遊」

[ 2018-12-03 16:34 ]

ちょっとご無沙汰しておりました、美卯オーナーです。
実はまだ9月の倉敷フォーラムについてまだ書き切っていないのですが、
今日は先日地元FMコミュニティラジオ・iWAVEに出演して私が取材、
ご紹介させて頂いた路線バスを使ったわが街のプチ旅を再掲します。
ちょっとお出掛けのご参考に、また地域外の方には江戸時代東海道の要でも
あった起街道と起宿地区を知っていただく契機になればと思います。



こんばんは。この頃は朝晩冷え込んで街の風景も初冬の佇まいになってきましたね。ただ本格的に寒くなる前にもうちょっと街を楽しもうと今日は「路線バスで巡る起街道」というテーマでお話したいと思います。
今回取り上げるのは一宮駅バスセンターから駅の西側、八幡通りを経て起街道を走る名鉄バスの起線です。

ちょっと脱線ですが、昔この路線を電車が走っていたのはご存じですか?
実は私はちょっと・・・乗り鉄なので調べた所、この起街道には大正13年から、昭和28年に廃線になるまで単線の電車が通っていたそうです。今西松屋になっている所に車庫があったのですが、行ってみても往時の痕跡は見られずに鉄オタとしてはちょっと残念なのですが・・・。

さて話が脱線しましたが、本題に戻って、いよいよ起街道の面白い所を巡るバス旅始めたいと思います。
では、まずバスの旅を始める前に用意して頂きたいモノがあります。
それは名鉄バスの一日乗車券「一宮おでかけバス手形」!!!まずこれを購入して下さい。
何度も乗降りしてあちこち巡るのでこれは便利です。しかも断然お安くてお得。
ただ降車時間が決められていて平日は10時~16時、土日は終日OKです。市内のバス全てが乗り降り自由で、
料金は中学生以上600円、小学生300円です。一宮バスターミナルか車内でも購入出来るそうです。

このバス手形をゲットしたら一宮駅バスセンターから起行きに乗車、出発です。
ゆらゆらとバスに揺られて15分ほど、最初にご紹介する篭屋バス停留所に到着します。
ここの見どころは、のこぎり二という旧平松毛織物株式会社の織物工場であった5棟連なった大きなノコギリ屋根工場です。

一宮あたりでは喫茶店以上に良く見かけるのこぎりやね工場ですが、数でいったら日本一だという事が近年わかってきました。以前一番と豪語していた群馬県の桐生市よりもはるかに多い事が判明したんですが、余りにも多くていろんな団体が調べてはいるのですが未だに正確な数は判らないそうです。(推計2500棟、桐生の10倍?)しかも老朽化で最近どんどん取り壊しが進んで少なくなってきています。

ノコギリ屋根工場の現状はこういった所ですが、今回訪ねたのこぎり二では使われなくなった工場にもう一度光を当てその歴史と意義を考えようとワークショップを行う一方、その利活用として現在、アート作品の展示場や演奏会の開かれるホールとアトリエとして作品の製作現場として公開されています。また最近ではションヘル織機が3台保管されるなど、かつての織物工場だったアイデンティティを大切にしつつ、元気な地域づくりに活用されています。また敷地内にはノコギリ屋根倉庫をおしゃれに改装したユタカフェがあってランチや手作りのお菓子が評判になっているんですよ。

そこでビッグニュース!
こうした活動が評価されて、この度ここ「のこぎり二」さんが国際なかなか遺産委員会から「なかなか遺産」として認定されることになり、その認定式典がのこ二で開催されることになりました。今日は国際なかなか遺産委員会についての説明は時間の関係上割愛させて頂きますが、
式典日時は12月15日(土)13時~15時 認証式とその意義について、東大の先生から講演があり、その後ノコギリ屋根の折り紙教室があります。ご興味のある方どなたでも参加できるので、詳しくは篭屋四丁目11-3 平松毛織株式会社までお問い合わせ下さい。

ノコギリ屋根を見学したら先ほど降りた停留所から再びバスに乗車して次の目的地へ向かいます。篭屋バス停から6つ先の起工高・三岸美術館前で降りてしばし美術館で三岸節子先生の作品や特別展の鑑賞を楽しんで下さい。

さて、ここまで来るとちょっと小腹がすいたのではないかと思います☺
なので次の新栄町までひとつ乗車して降りて、尾西起郵便局の反対側の路地の中にある昔懐かしの駄菓子屋「大野屋」でお好み焼きや焼きそば、おでんを買い食いするのはどうでしょう☺
、、、駄菓子屋って好きですか?気分は子供の頃にタイムスリップしますよね。

そして大野屋さんのさらに奥の方には旧田内織布さんが所有する立派な古民家があります。
ここでは古民家や蔵を活かした様々な展示やイベントが随時行われているのですが、とても立派なお座敷や茶室とか大胆な大きさの灯篭が庭にあって、昭和13年頃の起の街の隆盛ぶりがわかる豪勢さなので機会があったらこちらも是非訪ねてみて下さい。。最新の情報ではちょっと先になりますが、来年の2月11日(祝)にライブとマーケット・展示が開催される予定です。

さてさてバスの旅はさらに続き新栄町バス停から更に先に進みますが、ここからバスに乗る時は注意です。この路線には実質終点がない!のです。一宮駅発起行のバスの終着点は実際は一宮駅に戻る形になっていて、尾張中島バス停からバスの路線は循環バスのように走っています。ですからバスの進行方向は変わりないのに、この辺りから車両の先頭にある行先表示が起から一宮駅行に代わっているので、初めてこのバス路線に乗る人はびっくりするかと思います。私もびっくりした一人です。

更に進んで新栄町から一駅、いよいよルート上一番西にある起停留所に到着です。
停留所の近くに尾西歴史民俗資料館と別館の旧林家住宅があって中を見学できます。
資料館ではかつて街道の要衝であった起の歴史的重要性が学べ、また隣にある旧林家住宅は脇本陣の流れを汲む国登録有形文化財で、江戸時代の伝統的な町屋建築様式を現代に伝えています。(写真)
ここには四季折々の木々がとてもきれいな庭があって和室から眺めて何時間でものんびりゆったり過ごしたくなります。特に新緑や紅葉の時期はインスタ映えすると思いますよ☺

こうして旧林家住宅でまったり過ごした後は起バス停から再び乗車、バスは坂を木曽川の堤防へ向かって登っていきます。

、、、そして登り切った瞬間!!!
視野がいきなり一気に開けて広がる木曽川や養老山脈が一望できます。
これがハッと息をのむ美しさ。バスは視点が高いので周りがよく見えるんですね。
特に夕日が素晴らしいのでその時刻を狙ってバスに乗るのをお勧めします。

バスはこの堤防からループして濃尾大橋の手前で一宮駅の方角へ戻る様に大垣線に入って行きます。

次に降りるのは濃尾大橋口停留所。ここからは湊屋(旧湊屋文右衛門邸)への最寄りの停留所になります。
湊屋は船を使った物流を生業としていた商家の建物だったのですが、明治24年の濃尾地震ではこの辺り、起宿の家屋がほぼ全滅する中で残った数少ない貴重な日本建築です。現在では週に三日ほどカフェとして公開されていますが、玄関を入ってすぐに広い座敷があるなど当時の商いの隆盛ぶりが偲ばれるようです。様々な人々が行き交ったのでしょうね。
このすぐ近くには愛知県指定史跡の起渡船場、つまり起から木曽川を渡る船の乗り場の跡があって、常夜灯が残っています。

さてさて、バスに戻っていよいよ旅は最後の途中下車、みずほ興業前で降車します。
ここから少々歩きますが小信中島公民館・墨会館へ行きましょう。
この墨会館は愛知県下唯一の建築家・丹下健三の設計の建物です。

1957年竣工。こちらも国の指定文化財です。艶金興業株式会社の本社として建築されました。この建物は丹下健三が国立代々木競技場の設計で名をはせる以前の建物で、初期の作品として評価があるようです。
中庭を挟んで事務棟とホールに分かれていますが、このホールが近未来的な特徴のある造りになっているので一見の価値がありです。信じられないくらい素敵なホールなので私としてはもっと活用が進むことを期待したいですね。

以上バスで巡る起街道の旅、駆け足でご紹介しましたがいかがでしょうか?
ちょっと盛り込み過ぎで一日で廻りきらないかもですが、気軽に行けるプチ旅行としておすすめします。

またこの行程なら自転車で廻るのもいいかもしれません。

自転車といえば、3年前の11月に「ツイードラン尾州」というクラシックなツイード生地の服をドレスコードとした自転車のサイクリングイベントがありました。今回ご紹介した起地区を含む尾州織物に関連する場所を巡ったそうです。その時の様子を写真家・末松グニエ文さんが記録した写真展が12月に開かれるのでその情報もお伝えします。

「ツイードラン尾州一宮・犬山写真展」12月21日(金)~23日(日)場所 オリナス一宮 入場無料
本町商店街の中にあるので、ここではさらに手軽に旅気分が味わうことができるのではないでしょうか?☺

今日は身近なバスの旅をご紹介しました。遠くへ旅するのもいいのですが、ご近所にも意外な発見があるかもしれません。思いついたらパッといけるこんな路線バスの旅へ是非お出掛け下さい。

倉敷本染手織研究所

[ 2018-11-02 22:30 ]

11月になりました。今年はいつもより時間が早く過ぎているような気がします、美卯オーナーです。

9月の倉敷フォーラムから早2か月、今もまだその余韻が強く残っています。
とりわけ外村吉之介先生の創設された倉敷本染手織研究所を訪ねることができ感謝です。

倉敷本染手織研究所は昭和28年に美しいものを日本中に広めるために作られ、今日まで65年の間に約400名の織り手を育てています。



外村先生は海外や日本中を巡り「母が子供のために作ったものが一番美しい」という考えに至りました。
ですから研究所では売り物を作る職人の養成を目的とせず、当時は女性は結婚して母になることがことが当たり前とされた時代でもあり、将来それぞれの家庭で家族のために美しいものをつくる担い手として未婚の女性を全国から募り糸紡ぎから手織、本染まで教授しました。

さて倉敷本染手織研究所の「本染」とは?と思われた方もいるかもしれません。
本染について当研究所主任の石上梨影子先生によると、
「本染」とは(近代に)化学染料が登場したことでそれまで伝統的に使われてきた植物や鉱物その他の天然染料を用いた染め物を区別して呼ぶために生まれた言葉だそうです。

また「草木染」というジャンルもあるが、外村先生はこれを趣味的と嫌ったといいます。草木染めは身の回りにある植物のほとんど何からでもなんらかの色が出るが、中には堅牢度に難があるものも含まれているからだそうです。
外村先生は昔から染料として使われてきた堅牢度に実績のある先人たちの選びぬいた天然染料を用いる「本染』に拘ったのだそう。
外村先生に限らず民藝の先人には日常の道具であるからこそ作られたものの堅牢さ、つまり耐久性に拘ったという話をよく耳にします。

天然染料の中で一番の基本になるのが藍染ですが、今日でも研究生が卒業して各自の地元へ帰った時に自分で藍を染められるようにと毎年新しい藍をたてて実習を行っているそうです。

近年は織物の用途が衣類からインテリアの敷物などにと変化しつつあるといいますが、美しいものを日本中の家庭に広めたいという外村先生の伝道の精神は今も脈々と倉敷本染手織研究所はじめその卒業生たちによって受け継がれています。

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