ギャッベ
ギャッベとは?
ギャッベは、イラン西部のザクロス山脈から南西部のファルス地方にかけて遊牧する部族の女性たちによって代々織り続けられている、フカフカの毛足の長いじゅうたんです。
Gabbeh(ギャッベ)は、ペルシャ語の「粗い」という意味が示す通り、遊牧の移動の合間に手早く太い糸でざっくりと簡素で大らかに(大陸的 !?)織られています。
ギャッベには、糸を染めずに家畜の地毛の色の違いだけで
つまり 100%天然素材で出来たじゅうたんなのです。
手本や図案もなく、即興で織り出される織り手に身近な自然や日常の出来事、
織り手の人となりを生き生きと伝えてくれます。
したがって同じものは世界に2つとありません。
ギャッベの人気は、この素直で豊かな感覚による所が大きいようです。
美卯では、イラン南西部最大の町、シーラーズ周辺のカシュガイ族の家庭で織られる
丈夫でフカフカのギャッベの上を歩く時、ひざが喜び、 横になれば草原で寝ころんでいるような気持ちよく、やさしい心地に…。
一度体験してみて下さい。
ギャッベのお手入れ方法
ギャッベ絨毯は、羊毛に草木染の 100%天然素材の絨毯です。
より良い状態を長く保つため、適切な方法でお手入れ下さい。
ギャッベの日常のお手入れ
日常のお手入れは、掃除機またはブラシ等で毛の流れに沿ってブラッシングしてください。
汚れが気になるときは、しっかりと絞った布で毛の流れに沿って拭き、十分に乾かして下さい。
ギャッベの遊び毛について
柔らかい手紬糸を使用するギャッベは使いはじめにフワフワとした「遊び毛」が出る事がありますが、品質には問題ありません。使っていくうちに段々と収まっていきますが、掃除機をかけたり、固く絞った布で強めに拭いていただくと早目になくなります。
ギャッベの保管方法
長期にわたって使用しない場合以下のことにご留意下さい。
- 湿気のたまらない場所に、必要に応じて防虫剤などを使用して保管して下さい。
- ヒーターなどの熱のあたる場所や直射日光の当たる場所は避けて下さい。
- 素材を痛める恐れがありますから、掃除用洗剤等の強い化学物質を側に置かない。
- 巻いて保管する場合は、表(毛のある側)を内側にして下さい。
ギャッベの洗い方
ギャッベは天然染料を使用するため、水洗いをする場合、
平らな所で水抜きを行わないと色がにじむ恐れがあります。
そこで、水を使わないで手軽に洗う方法をお勧めします。
使用する洗剤は人間にもやさしいシャンプー等をご使用下さい。
- シャンプーを泡立てて、乾いたままのギャッベの表面にのせる。
- 雑巾で、毛の方向にしたがって泡を拭いていく。
- ぬらした別の雑巾で、同様にしっかり泡をふき取る。
- 直射日光の当たらない平らな場所で十分に乾かす。
*水洗いが必要な場合は次の方法をご参考下さい。
- 傾斜をつけた平らな場所に、ギャッベを上から下へ毛が流れる方向に置いてぬらし、
手もしくは柔らかいブラシで毛の方向に沿って洗う。 - 水で洗剤をしっかりと洗い流し、傾斜によって水が自然に抜けるまで 2、3 時間そのまま置く。
- 直射日光の当たらない平らな場所で、表裏しっかりとかわかす。
注)洗った後すぐに吊り下げたりしますと、重みで形が歪んだり、
まれに下のほうの色が濃くなる恐れがあります。