キリム
キリムとは?
キリムは、中央アジアから西アジア、ルーマニアに至るユーラシアの草原地帯で牧畜を営み、自然の中で暮らしてきた遊牧民によって手織りされてきた素朴な日常使いの敷物です。
じゅうたんより軽く、起毛がなく、平たく厚みがありません。
値段はとてもお求めやすい織物。
キリムは、産地や各部族ごとに特徴のある多様な織り方、
オリエントの息吹きを力強く伝えながら、 なぜか不思議に畳敷きの和室をはじめ洋室の空間にも違和感なくとけ込み、 また韓国の李朝やアフリカの家具と組み合わせても、 一風変わった素敵なインテリアになります。
使い方は、敷物ほか、タペストリーとして飾ったり、遊牧地と同様にパーテーションにしたり、家具に掛けたりと自由な発想でコーディネイトして下さい。
とても表情豊かなお部屋にかわります。
美卯では、主にペルシャ(イラン)のキリムを、新作旧作ともに取り揃えております。
1本1本の糸の間に、文様に、時間と空間を超えて織り手の息づかい、手さばき、 そして想いが伝わってくる様な生命感あふれる織物を一度手に取ってご覧下さい。
日本人とキリムの出合い
欧米にはヒッピー達がもたらしたと言われていますが、日本には民芸運動の創始者で思想家、柳 宗悦氏二男の柳 宗玄氏(美術史家)が 1960 年頃、トルコ・カッパドキアの遺跡調査中に出合い、その著書『カッパドキアの夏』(中公文庫)にて発表されています。
キリムのお手入れ方法
キリムは薄手で、じゅうたんのような厚みはありませんから、
もし醤油などの液体をこぼした場合には、塩を汚れた部分に置いて 汚れを吸わせて、その後かたく水をしぼった布などでふき取って下さい。
必要があれば水洗いをします。(ドライクリーニングは性質上おすすめできません)
詳しくはスタッフにおたずね下さい。
キリムの洗い方
キリムは洗うほどに色が冴えるといわれていますが、天然染料を使っていますので
必ず水で洗って下さい。中性洗剤も避けて下さい。
平らな場所に広げて充分に水をかけて踏み洗い、またはやわらかいブラシで洗って下さい。
洗剤は、ウール用洗剤または人間用のシャンプーを使用して下さい。
洗剤の成分は十分にすすいで型くずれをふせぐため平らな所でしずくが垂れない程度に 水切りをしてから風通しの良い所に掛けて表裏ともに乾かして下さい。
日本は原産地に比べ湿度が高いので必ずよく乾かして下さい。